日本海事センター・企画研究部はこのほど、「アジア(日本含む)〜米国間のコンテナ荷動き」の2024年10月往航と8月復航の速報値を発表した。
10月往航は前年同月比10.9%増の193.5万TEUで13ヵ月連続のプラスとなった。10月単月として2020年10月(189.8万TEU)を上回り、過去最高を更新した。10月までの累計は前年同期比16.8%増の1775.6万TEUとなっている。
10月の主要なアジア積みは、トップの中国が6.9%増となったほか、2位のベトナムが33.4%増、3位のインドが26.6%増と大きく伸びた。地域別でもASEAN(8ヵ国)が26.5%増、南アジア(4ヵ国)も27.7%増と大幅なプラスとなっている。また、日本も7.0%のプラスであった。一方で韓国(7.6%減)と台湾(21.1%減)がマイナスとなっている。
品目別では上位20品目のうち19品目が前年同月比プラスとなり、このうち1位の家具・寝具などが14.5%増、2位の繊維類及びその製品が21.2%増と2桁増となり、全体の荷動きをけん引した。
一方、8月の復航は1.6%減の46.3万TEUで2ヵ月連続のマイナス。累計では0.3%減の388.4万TEUとなっている。揚げ地別では、中国(21.5%減)やインド(9.3%減)、台湾(19.3%減)、ベトナム(9.9%減)などが減少した。日本揚げは18.6%増だった。
