Nippon Expressホールディングスはこのほど、グループの日本通運が静岡県の浜松物流センターにおいて、オムロンフィールドエンジニアリングと協働でDX推進協業プロジェクトに取り組み、省人化・自動化設備の本稼働を開始したと発表した。
2023年11月に稼働開始した同センターでは、高度なセキュリティエリアを備え、厳重な管理が求められる電子機器の保管・検品やキッティング作業、流通加工を行っている。
日本通運は倉庫のメインユーザーでもあるオムロンフィールドエンジニアリングと、22年10月から「DX推進協業プロジェクト」を開始し、倉庫の自動化・省人化に取り組んできた。今回、実証実験や機能開発を進め、省人化・自動化設備の本格稼働を開始したもの。
倉庫内では、入庫検品にオムロン製のAI学習機能を搭載したAI画像認証カメラ、保管に電動パレットラック、保管と荷役機能を備える自動倉庫システムを導入し、各設備を日本通運の倉庫運用管理システムと送り状発行システムに連携させた。
これにより入庫から出庫まで誰でも簡単に作業を行える環境を整備し、生産性の向上と省人化・省力化、作業者の教育時間短縮を実現したとしている。また、センター内には太陽光発電設備を備えており、発電した電力を各設備に使用することで、環境負荷軽減にも貢献している。
NXグループは、デジタル化とDXを進めるDX戦略によって、国内外の物流現場の改善とDX化に取り組み、物流業務効率化を図っていく。