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日本提案の低温物流でISO規格が発行
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日本提案の低温物流でISO規格が発行

 国土交通省と経済産業省はこのほど、国際標準化機構(ISO)において、日本が主体となって提案・開発を進めてきた企業間(BtoB)取引に対するコールドチェーン物流の国際規格(ISO31512)が発行されたと発表した。

 日本は2016年以降、「我が国物流システムの国際標準化等の推進に関する連絡検討会」において、官民連携してコールドチェーン物流の標準化の検討を進めてきた。さらに、アジア諸国との物流政策対話および、ワークショップ等を活用して、各国の物流関係省庁や標準化機関と連携を図ってきた。

 この結果、2020年に小口保冷配送サービスに関する国際規格のISO23412が、また、日本式の企業間コールドチェーン物流サービスに関する民間規格JSA-S1004が、それぞれ正式に発行された。

 さらに、翌21年から日本が議長国となり、JSA-S1004を原型とした国際規格の作成に向けてISOで議論を進め、発行の是非を問う最終投票において全会一致で可決され、24年12月6日にISO31512が正式発行された。

 このISO規格発行により、日本の物流事業者のサービス品質が適切に評価され、国際競争力が強化されることが見込まれるほか、日本の農林水産物・食品の輸出拡大や各国におけるコールドチェーン市場の健全な育成と拡大が期待される。

Last Updated : 2024/12/23