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スエズ運河で通航再開の準備整うも、喜望峰経由を継続
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スエズ運河で通航再開の準備整うも、喜望峰経由を継続

 スエズ運河庁(SCA)は1月22日、SCAのOssama Rabiee長官が、停戦協定の実施と相まって紅海地域の治安情勢が安定し始めていることから、国際海事機関(IMO)のArsenio Dominguez事務局長と主要海運会社のスエズ運河通航再開に必要な執行手続きについて協議した。

 同会談でRabiee長官は、紅海とBab al-Mandab海峡の安全状況を確認し、スエズ運河を航行する主要船社のサービスに対応する準備ができていることを強調したほか、従来の航行支援サービスに加えて、船舶修繕、燃料補給、廃棄物処理、乗組員交代などの新サービス提供や、通航の効率性や安全性の向上に向けて運河南端付近で一部を複線化したことを明らかにしている。

 複線化については、スエズ運河南部のLittle Bitter湖北側からスエズ湾までの40kmの区間を対象としたもので、今回の複線化により運河の二重水路区間の全長が従来の72kmから82kmに延長された。これにより1日当たりの通航船舶数が6〜8隻増加する見込みで、ことし第1四半期から本格的に運用を開始する計画。

 その一方、MSC/Maersk/CMAなどの大手コンテナ船社は、紅海・アデン湾を経由する航海に関して当面の間、地域を安全に通過できることが長期的に確保されるまで喜望峰経由を継続することをそれぞれ表明している。

Last Updated : 2025/01/31