韓国船社HMMはこのほど、インドJawaharlal Nehru港湾局(JNPA)と、同国西部に位置するマハラシュトラ州Vadhvan港コンテナターミナルの開発協力に向けた覚書(MOU)を締結したと発表した。
HMMはMOUを通じて、ターミナル運営会社として港湾開発に参画する。
インドの主要港である西部Nhava Sheva港が飽和状態に陥っていることから、インド政府はVadhvan港に、2040年までに総額94億ドルを投資し、将来的には世界10大コンテナ港入りを目指す。
Vadhvan港は合計9つのコンテナターミナルを整備して29年から順次供用を開始する計画で、年間のコンテナ取扱量は約2300万TEUを見込む。20mの大深水ターミナルを整備することで、HMMが運航する2万4000TEU型の超大型コンテナ船にも対応する。また、同港からインド内陸鉄道(DFC)や国道に接続可能で、内陸物流ネットワークが強化できるとしている。
HMMは今回のMOU締結により、インドでのサービスを強化し、港湾事業の競争力を高める計画で、「中長期戦略の一環である統合物流事業拡大に向け、新規ターミナル投資を今後も推進していく」としている。