日本郵船(NYK)は2月10日、ノルウェーの肥料大手Yara International ASAのグループ会社Yara Clean Ammonia Switzerland SAと、アンモニア燃料アンモニア輸送船(AFMGC)の定期用船契約を締結したと発表した。
用船するAFMGCは、NYKが開発を進め、2026年11月に竣工予定。NYKとYara Clean Ammoniaは、2021年から実施しているAFMGCの実用化に向けた共同検討を踏まえ、今回、同船の定期用船契約締結に至ったもの。現在のアンモニア国際海上輸送における主要な船型であるMedium Gas Carrierのうち、燃料にもアンモニアを使用するAFMGCとして世界初の定期用船契約となる。
両社は「AFMGCの活用を通じて海上輸送での大幅なGHG排出削減に寄与することに加え、発電用途でも注目されるクリーンアンモニアのよりクリーンな輸送手段の提供、舶用燃料としてのアンモニア需要創出など、アンモニアサプライチェーンの構築に重要な役割を果たすマイルストーンになる」としている。