独船社Hapag-Lloydは、中国の造船2社に発注した大型コンテナ船24隻にグリーンファイナンスを使用すると、このほど発表した。
Hapagは昨24年10月、揚子江船業に1万6800TEU型12隻、江蘇新時代造船に9200TEU型12隻をそれぞれ発注しており、発注総額は約40億ドルにのぼる。24隻はLNG(液化天然ガス)二元燃料エンジンを搭載し、2027〜29年に受領予定。
グリーンファイナンスは、企業が地球温暖化対策などの環境への取り組みを行う際に資金調達ができる債権や借入のことで、今回、ローンマーケット協会(LMA)のグリーンローン原則の要件に準拠して行われた。
発注額のうち、約9億ドルはHapagの自己資金により賄われ、5億ドルを2行の銀行から調達し、18億ドルを三つのリース方式で借入、残りの11億ドルは中国輸出信用保険公司(Sinosure)のシンジケートローンを通じて調達した。総投資額の約80%が外部融資で賄われ、返済期間は10年から18年の間で設定しているという。