自動車船/RoRo船のWallenius Wilhelmsen(WW)はこのほど、横浜港でバイオ燃料のバンカリングトライアル(写真)を実施したと発表した。
WWが運航する自動車運搬船(PCTC)Tamesisに、三菱商事エネルギーから供給された400トンのバイオ燃料B24(VLSFO混合燃料)をバンカリングしたもので、同社にとって日本で初めてのバイオ燃料バンカリング実証となった。
WWはGHG(温室効果ガス)排出削減に向けた取り組みの一環として、バイオ燃料の供給港を拡大している。2023年以降、ベルギー、韓国、シンガポールの主要港でバイオ燃料を補給してきたが、今回、補給拠点に日本が加わることで、WWのグローバル・ネットワーク全体で効率的かつ持続可能な運営が可能になるとしている。
WWは「当社の低炭素輸送サービスを利用する顧客は、マスバランス方式(バイオマス原料やリサイクル原料などの使用分を任意に特定の製品に割り当てる仕組み)のコンセプトを全面的に支持している。バイオ燃料の使用を船隊や航路全体に広げることが、長期的な持続可能性目標の達成に欠かせない」とコメントしている。
