MSC傘下のターミナル運営会社Terminal Investment Limited(TiL)とモロッコの港湾ターミナル運営会社Marsa Marocは2月17日、TiLが同国北部の地中海に面するNador West Med Container Terminalを運営するMarsa Marocの子会社に、資本参加するパートナーシップ契約を締結したと発表した。
同契約によれば、関係当局の認可を前提に、TiLが50%マイナス1株、Marsa Marocが50%プラス1株をそれぞれ保有する計画としている。
Marsa Marocは昨24年6月、Nador West Med Container Terminalのコンセッション契約を獲得、同ターミナルは、岸壁延長1520m、水深18m、ヤード面積70ヘクタールを備え、年間のコンテナ取扱量は約2300万TEUを見込む。第1フェーズの稼働開始は、2027年初頭に予定されている。
Marsa Marocは同ターミナルの運営について、昨年10月にCMA CGMと合弁会社設立に関する契約を締結、CMAが49%、Marsa Marocが51% を出資し、750m岸壁と35ヘクタール(同ターミナル面積の半分)のヤードを25年間にわたって整備および運営することで合意していた。
MSCのNador West Med Container Terminal運営会社への資本参加により、MSCとCMAの大手コンテナ船2社が同じターミナルにそれぞれ拠点を構えることになる。