CMA CGMは、今後4年間で米国の海運、物流、サプライチェーン分野に総額200億ドルを投資すると、このほど発表した。
今回の投資は、米国との海上輸送および物流パートナーシップを強化し、同国の経済を支え輸出を促進し、1万人の新規雇用を創出するとしている。加えて、米国政府が最近発表した米国の造船能力の強化についても支援していく方針だ。
CMA CGMは、傘下の米船社American President Lines(APL)が、米国籍船により全米40州で事業を展開しており、年間500万本以上のコンテナを輸送している。今回の投資計画の一環として、APLの米国船籍船隊を30隻に拡充するほか、雇用創出やテクノロジー導入を通じて海事分野の発展に寄与する。
このほか、New York/Los Angeles/Dutch Harbor/Houston/Miamiなど、米国西岸・東岸の主要港湾で、インフラの開発も行う。
また、物流分野では最先端の倉庫施設や完成車物流のプラットフォームへの投資も強化し、全米に400ヵ所の倉庫ネットワークを構築するほか、航空貨物分野ではChicagoに新たなハブを設置し、B777貨物機を新たに5機配備し、航空貨物の輸送能力強化を進める。
さらにBostonに新しい物流研究開発ハブを開設し、ロボット工学や自動化ソリューション開発の拠点として、米国の大手テクノロジー関連企業らと物流サービス最適化を目指し、研究開発に取り組むとしている。