山九はこのほど、海外現地法人の山九サウジアラビアが、サウジアラビア東部のJubail工業団地内に「山九サウジアラビア メンテナンス&ヒューマンリソース・デベロプメントセンター」を開設したと発表した。
同センターは、敷地面積が2万2095m2で高度な技術・技能をもつ人材確保および育成を目的とした研修施設のほか、プラントメンテナンス機能を備えるワークショップが計4棟(このうち1棟はトレーニング施設を兼任)設けられている。敷地面積は3階建ての事務所棟が5540m2、4棟のワークショップが計5457m2で、ワークショップ棟は、プラント設備の日常保全や定期保全に対応可能な体制を整え、回転機・静機器・配管製缶・バルブなどの多様な設備やサービスに対応している。
同施設は天候などの外的環境の影響を受けにくい屋内で対応することで、安定したサービスを提供していく。
また、研修施設には、世界各国から社員を受け入れ、熟練技術者の作業を間近で学べる教育の場として、年間約1700人の研修生受け入れを想定する。将来的には、グローバルな動員体制の構築にもつなげていくとしている。
新センターは、2022年にマレーシアに開設した「山九テクニカルアカデミー」に続いて、同社として海外2拠点目の人材育成施設となる。山九は、「今後は2拠点が連携し、東西インド洋をつなぐグローバルな人材戦略の要としての役割を担い、中東地域の社会と産業発展に貢献していく」としている。