日本通運は、7月からNX苫小牧危険物ロジパークの稼働を開始した。
北海道では半導体関連産業の集積が進み、国内外からの企業進出や大規模投資が相次いでいる。そのなかで苫小牧市は、苫小牧港と新千歳空港の海空ゲートウエーのほか、鉄道や高速道路などの交通アクセスにも恵まれており、積雪量が少ないという地理的特性もあって、原材料の安定供給や製品輸送において高い利便性がある。
日本通運は、「苫小牧港にはNXグループの内航船ひまわりが就航しており、国内外からの危険物・高圧ガスの大量輸送にも柔軟に対応できる体制を整えている」としている。
新拠点は、定温危険物倉庫と多温度帯危険物倉庫(25年8月稼働予定)の2棟のほか、高圧ガス倉庫(25年12月稼働予定)やコンテナヤードの拡充も計画するなど、消防法や高圧ガス保安法などの法令に準拠した安全対策を実現している。これにより、半導体製造に不可欠な化学品や高圧ガスなど、先端産業の原材料を最適な環境で保管・管理が可能となる。
日本通運は、「昨年8月に稼働開始した恵庭市のNX-TECT Hokkaidoと連携し、北海道内外の先端産業の原材料を扱う倉庫としても活用できる」としている。
▪️NX苫小牧危険物ロジパーク
住所:〒053-0002北海道苫小牧市晴海町43-53