イエメンの親イラン武装組織フーシ派は7月6日、紅海でギリシャの海運会社が運航するリベリア船籍の貨物船Magic Seasを攻撃し沈没させたと、このほど発表した。フーシ派による船舶攻撃は、米政権との5月の停戦合意後で初めて。
さらに7月7日にはギリシャ企業が運航する別のリベリア船籍の貨物船Eternity Cが、イエメン西部の紅海に面したHodeidah港沖で無人機などによる攻撃を受けた。ただ、同件についてフーシ派からの声明は出ていない。
フーシ派は2023年10月にパレスチナ自治区ガザでの戦闘が始まって以来、イスラム組織ハマスに連帯する形で近海を航行する商船やイスラエル国内へミサイル攻撃してきたが、ことし5月、米国と停戦に合意し、商船の往来は徐々に戻りつつあった。フーシ派による商船攻撃が再び本格化すれば、紅海航行の再開が遠のくことになる。