韓国造船大手Hanwha Oceanは8月27日、米国東部PhiladelphiaにあるHanwha Philly造船所に対し、50億ドル(約7兆ウォン)規模の投資計画を発表した。
今回の投資は、韓国による米国への1500億ドルの造船投資の一環。50億ドル規模の投資プログラムとして、船舶を建造するドック2つと、岸壁3つを増設し、造船能力を増強するとともに、約12万坪規模のブロック生産基地も建設することを明らかにした。
この拡張により、HanwhaはPhilly造船所の年間生産量を2隻未満から最大20隻に増やすことを目指す。
加えて、Hanwhaの海運部門 Hanwha Shippingの米国子会社は、傘下のHanwha Philly造船所に中型の石油・ケミカルタンカー10隻を発注したほか、2隻目の液化天然ガス(LNG)燃料船を発注するオプション権を行使したことも発表した。
Hanwha OceanとHanwha Systemは昨24年1月、米国の商船と軍艦の建造市場への進出の拠点づくりのため、昨年末に1億ドルをかけて同造船所を買収している。今回の投資により、官民一体で米国との造船業協力を後押しする格好となった。