CMA CGMグループと港湾運営大手AD Portsグループは11月19日、アラブ首長国連邦(UAE)Abu Dhabi港のCMA Terminal Khalifaを拡張するための主要契約を締結したと発表した。
同ターミナルは昨24年12月に開業したばかりの新コンテナターミナル(CT)で、Khalifa港で運営される3つのCTのうちのひとつ。CMA CGMグループのターミナル会社CMA Terminalsが70%、AD Portsが30%をそれぞれ出資する合弁会社により、35年間のコンセッション契約に基づいて運営されている。
同ターミナルは全長800m、水深18.5mの2バースを備え、超大型コンテナ船に対応が可能。
拡張計画の総額は4億2000万ディルハム(1億1500万ドル)で、両社の出資比率に応じてコストを分担する。今回の拡張により、ターミナル岸壁は800mから1200mに延伸され、ヤード面積も46万4000m2からから66万7000m2に拡大される。
これによりターミナルの年間コンテナ取扱量は180万TEUから270万TEUへ強化され、Khalifa港全体の年間コンテナ取扱量も1050万TEUに達する見込み。
CMA CGMは「運用開始から10ヵ月が経過したが、ターミナルは満杯の状態に達しており、需要増加に応えるため拡張フェーズを加速させる決定に至った」とコメントしている。