スエズ運河庁(SCA)は11月25日、Maerskと戦略的パートナーシップ協定を締結したと発表した。
SCAは、Maerskグループが運航する船舶に関して、12月からスエズ運河の通航を再開することで合意したことを明らかにした。一方Maerskは、「乗組員の安全を最優先に条件が整えば再開する」と従来と同じ姿勢を強調しており、具体的な再開日程などは明らかにしていない。
MaerskのVincent Clerc・CEOは、「紅海地域の治安情勢の安定化に伴い、戦略的パートナーシップ協定の締結に至った。これはスエズ運河通航再開に向けた重要な一歩だ。スエズ運河の通航がまもなくフル稼働で再開されることを期待している」とした。
SCAのOssama Rabiee長官はMaerskの決定を歓迎するとともに、「今後、スエズ運河およびバブ・エル・マンダブ海峡の通航再開時期と運航スケジュールの見直し・調整のため、すべての船社と協議を行う予定」としたうえで、「CMA CGMとの協議が進展し、12月にスエズ運河、バブ・エル・マンダブ海峡の通航を全面的に再開するという決議に至った」と説明している。
MaerskやCMA CGMがスエズ運河の通航を再開すれば、海運業界全体に影響する可能性がある。