Maerskは11月20日、中国・長江入り口の東側に位置する上海・臨港地区に、旗艦物流センター(写真)を開設したと発表した。
新施設は、同社にとって世界最大級の倉庫投資となる1億4000万ドル超を投じて建設されたもので、延床面積が11万3000m2、保管スペースが14万7000m2となる。
上海・洋山港から約40kmに位置し、同社の海上、航空、陸上サービスをシームレスに提供する。また、輸出入の配送センター、地域・グローバルハブ、越境eコマースの機能を備え、温度管理保管などの付加価値サービスにも対応する。
このほか、通関の専門知識や認定事業者(AEO)などの認証による通関手続きを行うことに加えて、保税貨物と非保税貨物の両方を一元的に取り扱う柔軟性も備えている。
Maerskは、「中国の国際貿易は、輸出主導型から、輸出、輸入、積み替えなどを含め多様なアプローチへと進化している。幅広い貿易需要に対応するために、統合在庫管理を求める傾向が高まっていて、新しい倉庫のオムニチャネル・フルフィルメント機能により、B2B、B2Cの両方の要件を効率的に満たすことができる」とコメントしている。