新型ウイルスで中国発便の欠航が拡大、日米などでコンテナ不足の懸念も
新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、日本をはじめとする主要国で、今後のコンテナバン不足に対する懸念が深まっている。
すでに米国ではコンテナ不足の兆候が一部の港湾で発生しているとも言われ、日本でも3月以降、コンテナ荷動きが回復してきた時点で、コンテナが不足することを定航関係者は危惧している。
中国では新型肺炎の影響で異例の17日間に長期化した春節(旧正月)の休暇が、2月10日に終了した以後も、メーカーの生産活動は停滞した状況にあり、多くの工場で稼働率が通常の半分以下にとどまっているとされる。
そのため、中国からの輸出量が大きく減少しており、中国発の輸出便の欠航が多発している。海事アナリストSeaIntelによると配船各社の基幹航路における減便等の対応は3月中旬まで続くと見込まれている。
また、2月20日時点で、太平洋航路で21便、アジア〜欧州航路で10便の計31便の欠航が発生しており、アジア〜北米東岸航路についても44.2%の本船で、アジア域内でのスケジュール変更が発生している。
各海運アライアンス別に見ると、THE Allianceではアジア〜欧州航路とアジア〜北米東岸航路で大幅な遅延が発生していて、2Mにおいてはアジア/北米西岸航路で遅延が発生しているという。
中国発便の大量欠航は、向こう3〜6週間の復路における船腹量不足を引き起こす要因となりうる。
現時点では中国側の輸入需要が回復していないうえ、港湾機能やトラック輸送も復旧途上にあり、中国向けの物流需要が減少しているため、コンテナの不足感はない。
しかし、“世界の工場”である中国からの膨大な輸出に伴う各国へのコンテナ供給が滞っている状況にあるわけで、今後、中国の生産回復による同国への輸入貨物の反動需要が発生することも予想され、その時に各地で中国向けの輸出貨物を積載するコンテナバンが、足りなくなるという状況が懸念されている。
