豊田通商が西アフリカの物流マッチングサービス企業に出資
豊田通商はこのほど、同社とグループ会社のCFAO SASが、共同で設立したMobility 54 Investment SAS(以下、モビリティ54)を通じて、西アフリカで物流デジタル・プラットフォーム(デジタルPF)サービスを展開するKamtar International(以下、Kamtar)に出資すると発表した。
Kamtarはアフリカの物流課題の解決を目的に2018年に設立されたスタートアップで、荷送人と運送人(トラック運転手・運送会社)をデジタルPF上でマッチングするサービスを展開している。
同社PFのマッチング技術により、従来は荷送人と運送人の間で個別に交渉する必要があった価格・経路・日数などの輸送条件の交渉を簡素化し、効率的な輸送サービスの提供が可能になるとしている。
さらに、輸送経路と運送人の情報も一元管理されることで、荷送人は荷積み・荷卸しなどの各進捗情報をリアルタイムで入手することも可能。
Kamtarのサービスは、同社が事業を展開するコートジボワールとセネガルにおいて、建設・卸など400社以上の企業が利用しており、PF上には4000以上のトラック運転手・運送会社が登録されている。
なお、今回のシリーズA資金調達ラウンドには、モビリティ54の既存の出資先であり、東アフリカで物流デジタルPFサービスを提供するSendy Limitedも参加した。
豊田通商はKamtar/Sendyとの協業によって、「“汎アフリカ物流デジタルPF”の構築を支援し、グループがアフリカ全域で展開する自動車、ヘルスケア、消費財などの全事業領域で両社のサービスの活用を進める。また、CFAOおよびモビリティ54を通じて、アフリカで革新的な技術やサービスを展開するスタートアップ企業に継続的に投資していく」としている。