NYK バルク & プロジェクト（NBP）は10月6日、新造重量物船Katoriが中国・大連港・江陰港で積載した風力機器を石川県七尾港まで輸送した（写真）。

　同船は中国招商局集団傘下の造船会社である金陵造船所に発注した最新型で、ことし9月8日に竣工した。

　載貨重量1万2470 D/Wトン、全長138m、全幅23.6mで、吊り上げ能力400トンのクレーン2基を備え、両クレーン合わせて最大800トンの貨物を吊り上げることができる。

　船型は1ハッチ・1ホールド仕様とし、オンデッキの長さが約110m、インホールド（開口部）の長さが最大約95mと、近年増加傾向にある風力発電用ブレードなどの長尺貨物がオンデッキ／インホールドなどに積載できることも特徴だ。

　環境面でも、日本の舶用機器メーカーと の協力を得て、最新の主機および推進装置を採用し、同型従来船と比べて大幅に燃費を低減。また、エネルギー効率設計指数（EEDI）のフェーズ3レベルを達成するなど、環境に配慮した次世代省エネ型の重量物船となっている。

　今後は液化天然ガス（LNG）・発電所などの各種プラント貨物や風力発電機器などのさまざまな長尺・大型の重量物輸送に従事する。