日本郵船（NYK）は10月21日、同社が出資するグループ会社で仏の船舶保有会社France LNG Shipping SASが保有する新造LNG運搬船のLNG Endeavour（写真）が、10月20日に韓国の三星重工業・巨済造船所で竣工したと発表した。新造船は仏の大手エネルギー会社Total Energies Gas & Powerが長期定期用船する。

　同船は全長：約293m、全幅：約45m、総トン数：11万5408トン、LNG積載容量：約17万4000m3で、燃料油とボイルオフガス（航行中にカーゴタンク内で気化したLNG）を利用する二元燃料低速ディーゼル機関“X-DFエンジン”を搭載。

　ボイルオフ率を低く抑えることができる防熱性能を備えたタンク方式を採用しているほか、余剰ボイルオフガスを有効に利用する再液化装置を搭載しており、効率的で経済的なLNG輸送が可能となる。