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LA/LB港:船社に11月から課徴金、早期搬出促しコンテナ滞留を改善へ
Los Angeles(LA)/Long Beach(LB)の両港湾局は10月25日、記録的な荷動き増加によるターミナル混雑の改善に向けて、コンテナ船社に対し、一定期間ターミナル内に滞留した輸入コンテナについて、課徴金を導入する方針を発表した。
両港によれば、トラックでドレージ輸送予定のコンテナについて9日以上、鉄道で内陸に輸送予定のコンテナについて6日以上、それぞれターミナルに滞留した場合、課徴金の対象とする。
11月1日以降、上記2つのカテゴリーに該当されるコンテナについて、1本あたり100ドルを課徴し、さらに1日延長するごとに100ドル追加課徴する。
LA港のGene Seroka港湾局長は、「現在、両港ターミナル内に滞留するコンテナの約40%がこの2つのカテゴリーに分類されている。これらを減らすことができれば、より多くの輸出貨物の取り扱いや、コンテナの流動性を高めるためのスペースが大幅に増える」としている。
徴収した課徴金は、両港が位置するサンペドロ湾全体の混雑緩和に向けたプログラムに対して、再投資されるという。
この新たな課徴金は米Biden政権のサプライチェーンタスクフォースのほか、運輸省や複数のサプライチェーン関係者の協議を通じて決定されたものだとしている。
両港湾局によると、パンデミックによる輸入急増が始まった2020年半ばまで、トラックで輸送されるコンテナのターミナル滞留日数は4日以内、鉄道で輸送されるコンテナは2日未満だった。しかし、現状は荷動き急増により、滞留日数が大幅に延びたほか、沖待ち滞船も増加している。
Last Updated : 2021/10/29
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