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LA/LB港の課徴金11月15日開始で船社は荷主へ転嫁する方針に

 Los Angeles(LA)港/Long Beach(LB)港が、一定期間ターミナル内に滞留した輸入コンテナについて、課徴金をコンテナ船社から徴収する実行措置が11月15日から開始されるのを前に、船社がこの制度への対応について態度を表明し始めている。

 この制度は、トラックでドレージ輸送予定のコンテナは9日以上、鉄道で内陸に輸送予定のコンテナは6日以上、それぞれターミナルに滞留した場合、1本あたり100ドルを課徴し、さらに1日延長するごとに100ドル追加課徴するというもの。

 LA港/LB港の発表文では課徴金は船社に課されるとしているが、船社では本来、荷主が負担すべきチャージとの認識でいる。

 Ocean Network Express(ONE)は11月8日付けの発表で、LA港/LB港止まりのローカルコンテナについては、ONEが荷主あてに累積金額の請求書を発行する。一方、鉄道で内陸輸送するコンテナは、現時点では荷主への請求をしないことを表明している。

 内陸向けのインタモーダル・コンテナは、内陸の最終仕向地に到着するまで、荷主のコントロール外であるため、異なる対応となったもよう。

 また、Hapag-Lloydは荷主に直接請求するか、あるいは貨物引き渡し時にターミナルオペレーターまたは同社に代わる第三者に徴収してもらうことを検討しており、決まり次第発表する方針だ。

 Coscoも荷主に転嫁せざるを得ないとしている。

 一方、MSCは課徴金は荷主が負担すべきだが、最終的に荷主への転嫁は決定していないと説明する。

 多くの船社は基本的に荷主に転嫁する方針だが、15日以降の実施を見極めてから決定するようだ。

Last Updated : 2021/11/12
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