日本海事センター・企画研究部がこのほど発表した財務省貿易統計に基づく「日本〜中国間の2021年9月コンテナ荷動き」によると、日本発の往航が前年同月比13.3%減の73.7万トンで5ヵ月連続のマイナスとなった。

　紙類減少の影響が大きく9月単月で過去最低の荷動きとなっている。荷動き量が減少する一方、貿易額は19.2%増の8014億円と、金額ベースでは10ヵ月連続でプラスを維持している。

　荷動き量の品目別では、中国のスクラップ規制によって減少が続く「木材パルプ・古紙・板紙など」が前年同月比65.9%減となったほか、「銅及びその製品」も30.9%のマイナスとなった。

　一方、中国発の復航は11.1%増の175.5万トン、貿易額は14.3%増の1兆2137億円であった。中→日の荷動きは需要増によって数量ベースで5ヵ月連続のプラスとなった。海事センターによると、荷動き増加によってコンテナスペース不足が続く中国発の輸送は、フェリー利用などによってスペース不足に対応しているという。