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米LA/LB港:混雑緩和へ“ピアパス”課徴金額を12月から2倍超の水準に

 米国Los Angeles/Long Beach両港のターミナル・オペレーター12社が構成するWCMTOA(West Coast Marine Terminal Operators Agreement)は、この12月1日から来22年1月31日までの時限設定で、両港におけるPierPass(下注)の課徴金を従来の約2倍レベルに引き上げた。

 LA/LB港では、平日昼間に集中するコンテナ貨物の搬出入の混雑を軽減するため、これに課徴金(TMF)を掛けており、空いている夜間や週末の土日、祝日に搬出入が行われるよう誘導している。

 TMFの金額は、昨20年8月に値上げされてTEU当たり33.47ドル、その他40'以上のコンテナでは66.94ドルになっていた。それをさらに今回、TEU当たり78.23ドル、40'その他で156.46ドルと、2.3倍にまで課徴額を値上げしたのである。

 課徴金が掛けられるのは、月曜から金曜までの午前7時から午後5時59分までの間に搬出入されたコンテナ。

 逆に免除されるのは、月〜金の午後6時から翌日午前6時59分の間と、土日・祝日の24時間、また、空コンテナと積み替えコンテナ、およびAlameda Corridor通過で鉄道に接続されるコンテナも課徴を免除される。

 WCMTOAでは今回のTMF大幅値上げについて、「港湾混雑・混乱の解消へ動くBiden-HarrisタスクフォースとLA/LB両港の常務理事の要請によるもの。12月から1月のホリデーシーズンに予測される混雑の緩和へ向けての措置」としている。

 LA/LB港では、11月にも「滞留コンテナ課徴金」を船社から徴収する旨を発表(11月下旬現在、実施は延期中)して注目された。あの手この手でコンテナ・ターミナルの混雑緩和に真剣なようだ。

(注)PierPass:2005年7月にLA/LB両港におけるトラック搬出入混雑の緩和を目的に導入された非営利団体とその課徴金システムを言う。平日の昼間に搬出入するコンテナ貨物に課徴金(=TMF、Traffic Mitigation Fee)を掛け、空いている夜間や週末・祝日への搬出・搬入シフトをうながすための仕組み。

Last Updated : 2021/11/26
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