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北米西岸港の労使交渉、労組ILWUが協約の1年延長を拒否
来2022年6月末に期限を迎える北米港湾労使協約について、使用者団体PMAが提案した協約の1年延長について、労働組合ILWUは拒否した。
前回の2014年の協約更改では交渉が難航し、翌15年に合意を経て事態が収拾するまで、労組のスローダウン戦術により港湾機能が大幅に低下した。
その結果、米国向け自動車部品などのサプライチェーンが大混乱して、荷主は海上コンテナ貨物を航空輸送にシフトせざるを得なかった経緯がある。
22年の交渉では、従来からのテーマである港湾作業の自動化に伴う雇用・職域の確保のほか、新型コロナ禍での労働者の安全確保などが主な争点となるもよう。
現在、新型コロナ禍によりLos Angeles港/Long Beach港をはじめとする西岸港では、極度な混雑の解消が見通せない状況が続いており、来春の労使交渉が混乱をさらに悪化させることが懸念されている。
Last Updated : 2021/11/26
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