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LA/LB港の滞留コンテナ課徴金、徴収開始が11月29日まで再延期に
Los Angeles(LA)港/Long Beach(LB)港が、一定期間ターミナル内に滞留した輸入コンテナについて、課徴金をコンテナ船社から徴収する実行措置の開始が、11月29日に延期された。
当初11月15日から徴収を開始するとしていたが、11月22日に延期された経緯がある。両港では政府のJohn Porcari港湾特使とすべての利害関係者との11月22日の協議の結果を受けて、実行日をさらに11月29日に延期するとして、2度目の延期を発表した。
両港では再度延期した理由について、課徴金の導入を発表した10月25日と比較するとターミナル内に滞留している輸入コンテナが33%減少したためとしている。1週間前の1度目の延期発表時には減少率を26%としており、滞留がさらに改善されたことを指摘した。
今後、引き続いて11月29日まで状況を注意深く監視した上で、実施について検討するとしている。滞留状況の改善がさらに進めば、再々延期の可能性もあると見られる。
この課徴金は、トラックでドレージ輸送予定のコンテナは9日以上、鉄道で内陸に輸送予定のコンテナは6日以上、それぞれターミナルに滞留した場合、1本あたり100ドルを課徴し、さらに1日延長するごとに100ドル追加課徴するというもの。
課徴金は船社に課されるが、船社側としては本来、荷主が負担すべきチャージとの認識で、基本的にチャージを荷主に転嫁する方針を固めている船社が多い。
Last Updated : 2021/11/26
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