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10月の中古車輸出は15%減の10.1万台、前年同月比7ヵ月ぶりのマイナスに

 国際自動車流通協議会(iATA)の発表によると、21年10月の日本の中古車輸出は前年同月比15.3%減の10万1220台で、7ヵ月ぶりにマイナスを記録した。これまで昨年の新型コロナウイルスの影響による急落の反動増が続いていたが、これが一段落したとみられる。また、10月までの累計輸出は102万1879台で前年同期を17.9%上回っている。

 上位仕向地では、前月に続いて1位のロシア向けが前年同月比20%増と好調だったほか、4位のタンザニア向けが58%増と大幅に伸びた。一方、ケニア向けは1%の微減、UAE向けが21%減、ニュージーランド(NZ)向けが31%減と大きく落ち込んでいる。このほかモンゴル向けが51%減と前年同月から半減している。

 日本からモンゴル向けの輸出は、中国や極東ロシアを経由した鉄道輸送が利用される。しかし現在、積み替え地点の中国や極東ロシアで鉄道輸送のスペース不足、混雑悪化が常態化している影響で、モンゴル向けの貨物も鉄道積み替えに従来以上の時間を要しており、こうした混雑・混乱がモンゴル向け中古車輸出の荷動き悪化を招いていると考えられる。

Last Updated : 2021/12/03
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