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PILが10億ドルを繰り上げ返済、債務再編策に基づく返済を完了へ

 シンガポール船社PILは11月26日、ことし第1四半期に債権者との間で合意した債務再編策に基づいて、当該債権者に対して12月末までに繰り上げ返済を行うと発表した。

 返済総額は10億ドル(約1137億円)で、PILは同再編策における返済を完了することになる。

 同社は一時財務状況が悪化し経営再建を進めてきたが、20年第4四半期からのコンテナ船市場の運賃高騰により経営が改善したことから、今回、債務の繰り上げ返済を決断したと思われる。

 PILのS.S.Teo会長は、「過去8ヵ月間で当社の財務状況は劇的に改善した。運賃水準の上昇に加え、強固な事業基盤、事業再編策、従業員の努力などにより業績は顕著に回復している。返済を早めることで、当社を支えてくれた債権者やパートナーに報いたい」とコメントしている。

 また、ポートフォリオの見直しでこの1年の間に、中国/アジア/アフリカ/中東/南米/オセアニア航路を強化してきたとして、モザンビーク直航便、中国〜インド西岸、中国〜中東ガルフなどのサービス開始を例にあげている。

 同社はアジア、アフリカ市場を主体に市場での地位を確立した船社として、その強みを活用して付加価値が高いサービスの展開を図る。

Last Updated : 2021/12/10
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