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NX総研の外貿コンテナ荷動き予測:輸出は21年度9.0%増、22年度4.5%増
NX総研(旧日通総研)は、先頃発表した“2021・2022年度の経済と貨物輸送の見通し”のなかで、外貿コンテナ貨物の輸出について次のように予測している。
21年度の輸出は前20年度が9.9%減だった反動で、3年ぶりのプラスに転じ、9.0%増となる見込み。
地域別に見ると、アジア向けは中国向けが下期にかけて鈍化・失速する。一方、ASEAN向けは概ね堅調に推移する。米国向けはマイナスに転じるが、欧州向けは増加基調を維持するだろう。
また、品目別では、自動車部品は半導体不足に伴う自動車工場の減産拡大を受けて鈍化・失速する。一般機械・電気機械はプラス基調が継続するが、下期は増加ペースが緩やかになる。
22年度は世界経済の回復基調の継続により、4.5%増と予想。伸び率は鈍化するものの、貨物量はコロナ前の19年度を上回る水準になるだろう。
海上輸送の混乱・供給不足、航空輸送へのシフトは上期まで継続、引き続き下押し要因になる。
品目別では、建設機械・産業機械等の一般機械については、海外の設備投資需要が引き続き拡大し、下期にかけて増勢が強まる。
自動車部品も半導体不足の緩和・解消、自動車工場生産の正常化に伴い、荷動き復調が見込まれる。
下期は海上輸送の混乱・供給不足の正常化と航空シフト貨物の回帰により増加幅が拡大するだろう。ただし、混乱や供給不足の正常化が下期以降に後ずれすると、伸び率の縮小が危惧される。
Last Updated : 2022/01/07
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