Maerskはこのほど、香港を拠点とするコントラクト・ロジスティクス会社LF Logisticsと買収で合意したと発表した。

　LF Logisticsは主にアジア太平洋地域で、小売／卸売／eコマース（EC）分野のB2B、B2Cの物流ソリューションを提供しており、マルチチャンネルのECフルフィルメント・サービスに強みを持つ。

　同社は香港の国際輸出企業Li & Fungが78.3%、シンガポールの投資会社Temasekが21.7%の株式を保有する非公開企業。Maerskは発行済み株式の100%を36億米ドル（約4200億円）で買収することに加え、総額1億6000万米ドル（約186億円）のアーンアウト（買収から一定期間の業績に応じて追加的な対価を支払う）条項を付加している。

　LF Logisticsは従業員数1万人、世界14ヵ国に223の倉庫およびフルフィルメントセンターを持ち、施設面積は計270万m2。同社買収により、Maerskの施設数は549に増加し、総面積は950万m2に拡大する。

　規制当局の承認を得て、買収手続きは2022年に完了する予定。

　今回の買収を機にMaerskはLi & Fungと戦略的パートナーシップを締結して、包括的なエンド・ツー・エンドのグローバル・サプライチェーン・サービスを、Li & Fungが上流、Maerskが下流を担う形で開発した。