Ocean Allianceの22年4月改編:PSWに2ループ、PNWに1ループ新設
Ocean Alliance(=OA、CMA CGM/Cosco Shipping/Evergreen/OOCLで構成)はこのほど、本2022年4月からのサービス改編を発表した。
OAの主要航路の寄港ローテーションは右頁表のとおり(サービス体制はCosco発表に基づく)。
新サービス体制では投入船は352隻/443万TEUで、昨21年4月の333隻/410万TEUからは、投入隻数が19隻増え、船腹量では33万TEU増加する。
運航ループ数は、アジア発を起点に北米西岸南部(PSW)11/同北部(PNW)4/北米東岸・ガルフ8/北欧州7/地中海4/中東4/紅海2、および大西洋2の計42となり、昨年4月から3ループ増えている。
ただし、メンバーのうちCoscoは大西洋航路で、OAとは別に1ループを単独運航している。
OAとして増えた3ループは、すべてアジア〜北米航路で、PSWが2ループ(Coscoの呼称でSEAXとCENX)、東岸航路が1ループ(同AWE7)となっている。基幹コンテナ航路の中でも、最も需給が逼迫している米国航路の輸送力を強化する方針だ。
新設される3ループの寄港ローテションと特徴は以下のとおり。
■SEAX:上海/福清/厦門/塩田〜Long Beach〜上海
中国・上海のほか華南3港と西岸を結ぶ。米西岸のLong Beachでは自動化ターミナルに寄港することで、
新型コロナ禍による港湾労働者の不足問題の回避を目指している。
■CENX:青島/上海〜Prince Rupert〜青島
カナダ西岸Prince Rupert寄港ながら、PNWではなくPSWのループとされる。
LA/LB港と比べて混雑していないPrince Rupertに寄港し、鉄道接続で中西部の内陸ポイントへの
輸送を担うとみられる。Coscoでは従来のルートに比べて、2週間程度の輸送日数の短縮が可能になるとしている。
■AWE7:塩田/寧波/上海/釜山〜Norfolk/Savannah/Charleston/Miami〜塩田
華南/華東/韓国と米東岸の南部を結ぶ新ループとなっている。
