Mediterranean Shipping Co.（MSC）は、ドイツ航空会社Lufthansa（DLH）と共同で、イタリアの航空会社ITA Airways（Italia Trasporto Aereo、ITY）の株式を過半数取得する意向を表明した。ITYが1月24日、両社からの関心表明を受けたことを発表した。

　MSCとDLHはITYへの投資パートナーとして、イタリア政府がITYの少数株式を維持することを望んでいると表明、詳細を検討するために90日間の独占交渉権を要求した。

　イタリアの現地メディアによれば、MSCグループとDLHが各40%、イタリア政府が20%という比率が報じられている。
ITYの取締役会は、次回の会議で関心表明の詳細を検討するとしている。

　コンテナ船社ではMaerskが貨物機導入（購入およびリース含む）や航空フォワーダー買収を行ったほか、CMA CGMも航空貨物部門を立ち上げるなど、航空分野への展開が進んでいる。

　MSCによるITYへの出資が実現すれば、世界のコンテナ船社上位3社がそろって航空分野にも事業を展開することになる。