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邦船3社の22年3月期の業績予想、経常利益が3社合計で2兆円超に
海運大手3社の業績が急回復している。日本郵船(NYK)、商船三井(MOL)、川崎汽船(KL)の邦船3社の22年3月期第3四半期(21年4〜12月)の純利益は、NYKが前年同期比約13倍となる6922億円を記録し、MOLとKLも6〜7倍の大幅増益となった。
これを受け、各社とも2022年3月期通期業績予想を相次いで上方修正した。それぞれ今期で4度目の大幅な上方修正となる。
22年3月期の業績予想修正後の経常利益は、NYKが9300億円(前回予想は7100億円)、MOLが6500億円(同4800億円)、KLが5400億円(同3900億円)と、3社合計で2兆円超と大幅な増益となる見込み。
3社の実績を押し上げたのは、3社のコンテナ船事業の統合会社Ocean Network Express(ONE)の投資利益だ。ONEの2022年3月期の通期予想は、売上高が290億4500万ドル(約3兆3300億円)で前年実績比2.0倍、税引き後利益は153億9800万ドル(約1兆7700億円)で同4.4倍になると見込んでいる。
サプライチェーンの混乱が続く中、旺盛な貨物需要が継続している一方で、コンテナ船の短期運賃市況が想定を上回る水準で推移したとしている。
Last Updated : 2022/02/10
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