日本郵船（NYK）はこのほど、関連会社France LNG Shipping SASの新造LNG（液化天然ガス）運搬船Elisa Aquila（写真）が3月3日、現代三湖重工業において竣工したと発表した。

　同船は、イタリアの電力大手Edisonとの長期定期用船契約に基づいて、フランスの船舶管理会社Gazoceanによる管理のもと、最長で20年のLNG輸送に従事する。

　Elisa Aquilaはその主機関に、燃料消費効率のよい二元燃料低速ディーゼル機関を搭載。また、防熱性能をもつ容量17万4000m3のメンブレン型カーゴタンクや、余剰ボイルオフガスを再液化できる装置を採用して、効率的な運航を実現するとしている。

　NYKグループは、「ESG経営を推進するべく、将来的なゼロエミッション燃料普及までの橋渡しを担う低炭素燃料として期待されるLNGの輸送と安定供給へ積極的に取り組む」と述べている。