日本郵船（NYK）、商船三井（MOL）、川崎汽船（KL）の邦船3社はこのほど、2025年3月期（24年4月〜25年3月）の連結決算を発表した。

　経常利益は、NYKが前年同期比87.8%増の4908億円、MOLは62.1%増の4197億円、KLは同132.1％増の3080億円となった。

　親会社株主に帰属する純利益は、NYKが前期比109.0％増の4777億円、MOLは同62.6％増の4254億円、KLは同199.4％増の3053億円となり、各社とも大幅な増益となった。

　3社コンテナ船事業の統合会社であるOcean Network Express（ONE）の事業が、旺盛な荷動きから運賃市況は安定して推移し、前年度比で大幅な増益となったほか、各社とも自動車船事業で堅調な輸送需要を取り込んだことや円安の影響などにより前年度比で増益となった。

　2026年3月期通期業績予想については、経常利益をNYKが2550億円（前期比48.1%減）、MOLが1500億円（同64.3%減）、KLが1050億円（同65.9%減）。下表は3社の2025年3月期実績（上段）と2026年3月期通期予想（下段）。カッコ内は前年比増減率、▲はマイナス。