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25年5月のアジア→米国荷動きは4.2%減で20ヵ月ぶりのマイナスに
日本海事センター・企画研究部はこのほど、「アジア(日本含む)〜米国間のコンテナ荷動き」の2025年5月往航と3月復航の速報値を発表した。
5月往航は前年同月比4.2%減の157.3万TEUで、23年9月以来となる20ヵ月ぶりにマイナスを記録した。5月までの累計では、前年同期比10.2%増の895.1万TEUとなっている。
5月の主要なアジア積みは、トップの中国が23.1%減と大幅なマイナスになったことで、アジア全体の荷動きも減少に転じた。一方、2位のベトナム(28.5%増)、3位の韓国(10.8%増)、4位のインド(22.4%増)、5位のタイ(16.7%増)、6位の台湾(20.3%増)と、6位までの積み地がすべて2桁プラスと好調が続いたほか、7位の日本も6.2%のプラスとなっている。
日本海事センターは、「米国の関税政策によって中国積みが大幅に落ち込み、アジア全体に大きな影響を与えた」とした。アジアにおける中国積みのシェアは、ことし3月から5割を割り込み、5月については44.2%にまで減少している。
一方、3月の復航は4.2%増の54.9万TEUで9ヵ月ぶりのプラス。3月までの累計は、前年同期比4.1%減の143.9万TEUとなっている。揚げ地別では、トップの中国が7.5%減、2位の韓国が2.9%減となったが、3位の日本(6%増)、4位のインド(20.9%増)、5位のベトナム(26.2%増)がプラスとなっている。

Last Updated : 2025/07/04
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