>海運最新ニュース
郵船ロジが仏の物流企業買収、欧州でのヘルスケア物流事業を拡大へ
郵船ロジスティクスグローバルマネジメント(YLGM)は、グループのYusen Logistics(Europe) B.V.(YLEU)が、7月16日付けで仏の物流企業 WaldenグループのMovianto Internationalの全株式を取得するプットオプション契約を締結したと、このほど発表した。株式取得額は約2100億円となる。
今回の契約は郵船ロジがWaldenグループのヘルスケア物流事業の買収を目的としたもの。Moviantoの株式取得については、欧州での法令手続きにより、労使協議会での協議が義務付けられており、協議終了後にYLEUとWaldenがMoviantoの株式譲渡契約を締結する予定。各国関係当局の承認などを条件とした株式取得後、MoviantoはYLEUの100%子会社となる。
Waldenグループのヘルスケア物流事業は、ヘルスケア業界に特化したロジスティクス企業として、今回のMoviantoのほか、複数の事業体を傘下に持ち、欧州12ヵ国・138拠点で事業を展開している。Moviantoはオランダを本拠として、ヘルスケアおよび医薬品のサプライチェーン全体を網羅した物流と輸送サービスを提供している。
郵船ロジスティクス(YLK)は、「Waldenグループのヘルスケア物流事業がグループに加わることで欧州各国でのヘルスケア物流に関する事業規模が飛躍的に拡大するだけでなく、対象事業の持つ高度な専門性とYLKグループのグローバルネットワークを統合し、さらに付加価値の高いサービスを幅広い市場で提供することが可能になる」としている。
Last Updated : 2025/07/25
[AD]