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CK Hutchisonのパナマ運河港湾の権益売却、中国投資家が新規参画へ
香港の複合企業CK Hutchison Holdingsは7月28日、パナマの港湾事業の権益売却について、中国の主要な戦略的投資家の新規参画を視野に入れていることを明らかにした。
同社は、傘下のHutchison Port Holdingsが保有するパナマBalboa港とCristobal港を運営するPanama Ports Companyの株式90%と、23ヵ国43港湾を運営するCK Hutchison傘下企業の持ち分の80%を、資産運用世界最大手の米BlackRockやMSCグループのターミナル運営会社Terminal Investment Limitedらが主導する投資家連合に売却することで合意していたが、その独占交渉期間がこのほど終了した。
CK Hutchisonは「当該取引がすべての関係当局の承認を得るためには、コンソーシアムの構成員や取引構造の変更が必要で、当グループとしては、新たな契約の実現に向けた協議に必要な期間を確保する意向」としており、今後は、中国の主要戦略投資家をコンソーシアムの主要メンバーとして招聘することを目指し、コンソーシアムのメンバーとの協議を継続するとしている。
今回の発表は、売却に反対している中国政府から、了承を取り付ける狙いがあるとみらている。
Last Updated : 2025/08/01
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