日本郵船（NYK）、MSC傘下の仏の物流企業Africa Global Logistics（AGL）、豊田通商の合弁会社Suez Canal Automotive Terminal （以下、SCAT）は7月1日、エジプトEast Port Said港にエジプト国内初の完成車専用ターミナルを開業した。

　同ターミナルは敷地面積が約21.2ヘクタールで、大型自動車専用船2隻が同時に着岸可能な岸壁を持つ。蔵置可能台数は開業初期段階は2550台、将来的に最大1万台まで拡大される予定。

　エジプトでは人口増加と経済発展に伴い自動車市場が拡大し、完成車の輸入増加と本格的な輸出開始が見込まれている。同ターミナルにより、今後のエジプトの輸出入需要の増大に対応するとともに、スエズ運河の地中海側出口に位置する地理的利便性を活かし、北アフリカおよび東地中海地域向けのトランシップ（積み替え）需要にも対応するとしている。