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25年8月のアジア→欧州荷動きは185万TEUで単月最高を更新
日本海事センター・企画研究部がこのほど発表したContainer Trades Statisticsの統計に基づく「アジア〜欧州間の2025年8月のコンテナ荷動き」は、アジア発・欧州向けが前年同月比11.8%増の185万TEUで6ヵ月連続でプラスとなった。
月間の荷動き量としては、2025年5月(181.2万TEU)を上回り、速報値ながらも過去最高を更新した。欧州向けはことしに入り月間平均が165万TEUと好調な荷動きが続いている。
また、8月までの累計は前年同期比9.5%増の1318.4万TEUとなっている。
アジアの積み地は、トップの中華地域が前年同月比13.2%増、北東アジア(日韓台、極東ロシア)が10.7%増と2桁プラスとなった。また、東南アジアは3.9%増となり、すべての積み地がプラスとなった。
海事センターは欧州航路の荷動き拡大について、「喜望峰経由による輸送日数の長期化で年末商戦の在庫確保が進んでいることが貨物増加に影響している」と予測している。
一方、欧州積み・アジア揚げは、8.4%減の47.5万TEUで12ヵ月連続のマイナス。アジアの揚げ地は、中華地域が10.1%減、東南アジアが4%減、北東アジアが10.5%減となり、アジア積みとは対照的に全揚げ地がマイナスとなっている。また、8月までの累計は前年同期比7.9%減の395.9万TEUとなっている。

Last Updated : 2025/10/31
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