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NYKがベルギーZeebrugge港に、完成車の完全自動型立体駐車場を建設へ
日本郵船(NYK)は、子会社でベルギー法人のInternational Car Operators N.V.(ICO)が、ベルイギーZeebrugge港に建設を計画している完全自動型立体駐車場について、同国政府から正式な建設許可を取得した。欧州港の完成車ターミナルで完全自動立体駐車場が建設されるのは今回が初めてとなる。
ICOは、Zeebrugge港やAntwerp港で完成車ターミナルの運営を行っており、荷役サービスだけでなく納車前点検やアクセサリー類の取り付けなどの付加価値サービスも提供している。
ICOがZeebrugge港で運営する完成車ターミナルは、世界最大級の規模を持ち、欧州最大の貨物取扱量を誇る。同港では現在、250ヘクタールの平置き駐車場に約7万5000台の収容能力があるが、2.5ヘクタールの敷地に新たに建設される立体駐車場により、約1万台の収容能力が補強されることになる。
これによりICOは、将来的に自動車の年間取り扱い台数を250万台から300万台に引き上げ、欧州の自動車市場の成長に対応していくとしている。
また、立体駐車場の建設により、これまでドライバーによる運転が必要だった駐車場からの搬出作業が入口でシステムを操作するだけの仕組みに変更され、ヒューマンエラーのリスクを低減し、貨物運用の安全性を高めることが可能となる。
さらに、ターミナルに設置された風力発電設備からの電力を利用しており、新設する立体駐車場の稼働についても同風力発電の電力を使用予定とし、温室効果ガスの排出量削減に寄与するとしている。
Last Updated : 2025/11/10
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