東京港が25年度のオフピーク搬出入モデル事業、参加社は15社に拡大
東京都港湾局では、物流の2024年問題への対応と東京港ゲート前混雑の緩和にむけて、荷主・物流業者の参加を得ながら、昨24年から同港における「オフピーク搬出入」モデルを推進している。
この事業モデルは、内陸では道路が比較的空いている夜間、港近くでは混雑が少ない午前中というオフピークに、昨年実施した「東京港デポ」と「荷主(内陸)デポ」の活用によって輸送の効率化を図るもの。
昨24年度は、複数の荷主・物流事業者が連携し、「東京港デポ」等を活用した「東京港オフピーク搬出入モデル事業」を実施し、ゲート前の待ち時間の短縮やドライバーの運転時間の削減などの効果を確認した。
本25年秋においても、このオフピーク輸送モデルに取り組む事業者を募集し、輸送本数などの規模拡大にも取り組んだ。今次事業期間は11月4日〜12月中旬頃までの間とされ、予定輸送本数も昨年の4倍近い400本程度を見込んでいる。
参加企業は前回の10社より増えて15社となった。うち荷主企業はクボタ(代表)/本田技研/コマツ/三桜工業/白石工業/鶴見製作所/パナソニックオペレーショナルエクセレンス/サントリーロジスティクス/パラマウントベッド/キヤノンの10社。
参加物流業者は鈴与/日新/吉田運送/みなと運送/青伸産業運輸の5社。
同オフピーク輸送モデルのポイントは、東京港や道路が比較的空いているオフピークの時間帯を活用し、複数の荷主と物流事業者が連携して、トラックの待ち時間の短縮や輸送効率の向上に取り組むところ。
コンテナ搬出入の時間帯については、混雑する午後や夕方から比較的ターミナルが空いている午前にシフトし、搬出したコンテナは東京港デポに仮置きし、空いた時間に荷主デポに輸送する。全参加事業者間で連携し、行きも帰りも実入りコンテナを輸送するなど、効率的な輸送を実施するとしている。
