Ocean Network Express（ONE）はこのほど、2025年度第2四半期（25年7〜9月）決算を発表、売上高が前年同期比24%減の44億5500万ドル、税引き後損益は前年同期比86%減の2億8500万ドルとなった。

　ONEは、「第２四半期の運賃は、堅調な荷動きが続く一方で、関税をめぐる不確実性の影響を受け不安定に推移し、運賃水準も前年同期比で大幅に低下した」と説明している。

　上期（4〜9月）業績は、売上高が同16%減の85億400万ドル、税引き後利益は87%減の3億7100万ドル。

　2025年度の通期予想については、下期の税引き後利益については6100万ドルの赤字とし、前回公表値（1億5000万ドル）から下方修正した。また、通期の税引き後利益も3億1000万ドルと、前回発表の7億ドルから引き下げた。

　ONEは「新造船の竣工が今後も継続し、全体の市場環境に影響を及ぼす見込みだが、グローバル環境については、関税・米通商代表部（USTR）による措置の影響など、不確実性が依然として大きい。全体の市場環境は当初の想定ほど堅調とはならない可能性があるものの、これらの国際的動向を注視し、変化する環境にも柔軟に対応できるよう、オペレーション上での機動性を維持していく」としている。