IATA(国際航空運送協会)が4月3日に発表した、2019年2月の航空貨物(国際・国内)の輸送実績は、FTK(有償トンキロ)が前年同月比4.7%減となり、2月としては過去3年間で最低を記録した。
一方、AFTK(有効トンキロ)は前年同月比2.7%増で、12ヵ月連続でスペース供給が需要を上回った。
IATAのAlexandre de Juniac事務総長兼CEOは「新規輸出受注は落ち込んでいることに加え、貿易摩擦が業界を悩ませているため、早期の好転は困難だ。大きな課題は貿易が減速していること。政府は保護主義的措置によってもたらされている損害を認識する必要がある。貿易戦争に勝つ者は誰もいない」とコメントしている。
19年2月のFTKとAFTK(有効トンキロ)、FLF(ロードファクター)の伸び率、およびFLFは次のとおり(▲はマイナス)。
FTK AFTK FLF前年比 FLF
アフリカ_____ ▲8.5% ____ 6.8% ___▲6.1% ___ 36.3%
アジア太平洋 __ ▲11.6% ___ ▲3.7% ___▲4.2% ___ 47.3%
欧州_______ ▲1.0% ____ 4.0% ___▲2.6% ___ 53.0%
ラテンアメリカ___ 2.8% ____14.1% ___▲3.3% ___ 29.7%
中東_______ ▲1.6% ____ 3.1% ___▲2.2% ___ 46.6%
北米_______ ▲0.7% ____ 7.1% ___▲3.0% ___ 37.9%
市場総計_____ ▲4.7% ____ 2.7% ___▲3.5% ___ 44.7%