IATA(国際航空運送協会)が7月3日に発表した、2019年5月の航空貨物(国際・国内)の輸送実績は、FTK(有償トンキロ)が前年同月比3.4%減となった。4月の同5.6%減からは、やや改善している。
IATAでは、季節調整後のFTKの水準は3ヵ月連続で緩やかに上昇しており、需要は依然として弱いが、荷動き悪化は底を打った可能性もある。
だだし、AFTK(有効トンキロ)は前年同月比1.3%増で、供給(AFTK)の伸びが13ヶ月連続で需要(FTK)の伸びを上回っている。
IATAのAlexandre de Juniac事務総長兼CEOは、「米中貿易摩擦が実績の悪化をもたらしたことは明らかだ。G20における状況改善への努力は歓迎されるが、そうした努力が遠からず成功したとしても、世界経済への信頼回復と貿易拡大には時間がかかるだろう」とコメントしている。
19年5月のFTKとAFTK(有効トンキロ)、FLF(ロードファクター)の伸び率、およびFLFは次のとおり(▲はマイナス)。
FTK AFTK FLF前年比 FLF
アフリカ______ 8.0% ___13.4% ___ ▲1.9% ___ 38.6%
アジア太平洋___ ▲6.4% ____0.3% ___▲3.7% ___ 52.0%
欧州_______ ▲0.2% ____2.5% ___▲1.4% ___ 51.3%
ラテンアメリカ___ 2.7% ____6.6% ___▲1.3% ___ 35.3%
中東_______ ▲6.9% ___▲1.6% ___▲2.7% ___ 46.9%
北米_______ ▲1.6% ____1.4% ___▲1.2% ___ 39.8%
市場総計_____ ▲3.4% ____1.3% ___▲2.3% ___ 46.8%