阪急阪神エクスプレスは7月10日、成田空港周辺の新拠点として建設した「成田国際ロジスティクスセンター(NGLC、左写真)」の開所式を行った。同センターはセイノーホールディングスとの資本・業務提携のもとで運営される。阪急阪神の旧成田カーゴターミナル(山武郡芝山町)を成田市南三里塚に移転する形で完成したもので、7月16日から営業を開始する。
式典には荷主やパートナー企業など約80名が参加、冒頭あいさつに立った阪急阪神の岡藤正策代表取締役会長(右写真右から4人目)は、「国際輸送・ロジスティクス・国内配送の三位一体の拠点としてシームレスなサービスが提供できる。NGLCが阪急阪神とセイノーホールディングス両社提携のシンボルになることを期待している」と述べた。
さらに谷村和宏代表取締役社長(右写真右から3人目)も、「この施設は両社提携における大きな目玉。さらに協力を深め、より一層充実したサービスを提供できるよう心がけていきたい」とその意義を語った。
来賓のあいさつでは、西濃運輸の高橋智専務取締役が「今までにない新しい施設ができた。両社の強みを生かし、新しいシナジーを生み出していきたい」と意気込みを語り、日本貨物航空(NCA)の大鹿仁史代表取締役社長も祝いの言葉を述べている。
NGLCは、1階(1万4198.12m2)を輸出入貨物のクロスドックターミナルとしており、ここでは3温度帯(冷凍・冷蔵・定温)に対応する温度管理庫も整備された。また、2階(1万2444.32m2)をロジスティクスセンターとして運営する。阪急阪神では、2020年までにNGLCの稼働率を7割まで引き上げ、 黒字化を目指すとしている。
