日本航空(JAL)は8月1日、米国籍の貨物専用機運航会社Kalitta Air(CKS)が、運航する成田〜Chicago間の定期貨物便でコードシェア(C/S)を開始した。2日夜には、Chicagoから完成車/自動車部品/化粧品など約60トン搭載した初便のB747-400Fが成田空港へ到着した。
初便の到着に先立ち、成田空港貨物地区内で記念式典を開催。JAL岩越宏雄 執行役員、Kalitta Air代理店WAB 犬塚耕一COO、国土交通省東京航空局 石井靖男 成田国際空港長、小泉一成 成田市長、成田国際空港 椎名明彦 取締役副社長/田邉誠 取締役営業部門長らが参加した。
岩越執行役員は、「2010年10月の貨物便撤退から9年、旅客便ネットワークを活用してきたが、世界的に航空貨物需要が高まる中、顧客ニーズに応えられていないと感じていた。物流の大動脈である太平洋路線で、品質面に加え供給面でも利便性の高いサービスを実現したいと考えていた中、CKSとのC/S契約を締結するに至った。この定期貨物便サービスを盛り上げていきたい」と意気込みを述べた。
JALは既存の旅客便のベリーに加え、特定の需要に応じて貨物便のエアラインチャーターを活用し、貨物スペースを提供してきたが、権益の問題など制約が多い。定期便にすることで臨時便など柔軟な対応ができるようになる。
「中長期的に見れば、航空貨物はまだまだ伸びていく。当面はCKSとのパートナーを中心に供給を行っていくが、欧州やアジアなどで違うパートナーと組む可能性もある」と貨物航空会社との提携でスペースを拡大していく可能性を示唆した。写真は初便到着後の記念撮影。
