TOPページ
IATA:7月の航空貨物はFTKで3.2%減
 (9/9) UPS:FTZの管理と荷主へのコンサルティングを開始
 (9/6) SAS:20年1月にCopenhagen〜Los Angeles線就航

IATA:7月の航空貨物はFTKで3.2%減

 IATA(国際航空運送協会)が9月5日に発表した、2019年7月の航空貨物(国際・国内)の輸送実績は、FTK(有償トンキロ)が前年同月比3.2%減となり、9ヵ月連続で前年割れとなった。

 AFTK(有効トンキロ)は前年同月比2.6%増で、供給(AFTK)の伸びが9ヵ月連続で需要(FTK)の伸びを上回っている。

 IATAでは、「世界の貿易量は米中貿易摩擦の影響により、1年前に比べて1.4%減少しており、当事国である米中間では、2019年の年初からの累計貿易量は2018年の同期比で14%減少している。そのため、航空貨物も荷動きの低迷で苦境に陥っている」と分析している。

 IATAのAlexandre de Juniac事務総長兼CEOは、「米中貿易摩擦が世界貿易を苦しめ、航空貨物業界にも悪影響を及ぼしている。米中の紛争は太平洋間のサプライチェーンだけでなく、世界中のトレードレーンを混乱させている。今回のような紛争は短期的には政治的利益をもたらすかもしれないが、世界経済と消費者に長期的なマイナスをもたらすだろう」とコメントしている。

 19年7月のFTKとAFTK(有効トンキロ)、FLF(ロードファクター)の伸び率、およびFLFは次のとおり(▲はマイナス)。

          FTK     AFTK   FLF前年比    FLF
アフリカ _____ 10.9% ___ 17.0% ___▲1.8% ___ 32.3%
アジア太平洋___ ▲4.9% ____2.5% ___▲4.0% ___ 51.9%
欧州_______ ▲2.0% ____4.2% ___▲3.1% ___ 48.5%
ラテンアメリカ___ 3.0% ____2.7% ____0.1% ___ 35.4%
中東_______ ▲5.5% ____0.2% ___▲2.7% ___ 45.3%
北米_______ ▲2.1% ____1.6% ___▲1.4% ___ 37.3%
市場総計_____ ▲3.2% ____2.6% ___▲2.7% ___ 45.0%

Last Updated : 2019/09/06