リース大手の東京センチュリーは9月9日開催の取締役会で、米大手航空機リース会社Aviation Capital Group LLC(以下、ACG)を完全子会社化することを決議した。
現在、同社の100%子会社であるTC Skyward Aviation U.S., Inc.(以下、SKY-U)がACG株の24.5%を保有しているが、残る75.5%分について米大手生命保険会社Pacific Life Insurance CompanyからSKY-Uが買い取ることで合意した。
買収額は約30億ドル(約3200億円)で、各国の競争法に関係する許認可の取得手続きなどを経て、2019年12月に譲渡が実行される予定。
ACGは6月30日現在、航空機約500機を所有・管理・発注しており、約45ヵ国・約90社の航空会社にリースしている。
東京センチュリーでは、新興国の旅客需要の増加とそれに伴うLCCの成長により、旅客機の運航機数は2018年の約2万4000機から、2038年には4万機超となる見込みで、航空機リースの利用率は今後さらに高まると予想している。
今回、ACGを完全子会社化することで、自身が手がける航空機ファイナンス事業や、関連会社の中古機体・中古部品事業にシナジー効果を見込んでいる。